学芸員の手のひらに乗るぶんちゃん=愛知県弥富市で2025年10月23日午前11時27分、黒田麻友撮影

 愛知県弥富市の市歴史民俗資料館で館鳥を務める文鳥「ぶんちゃん」は、8歳となる来年5月をめどに来館者との触れ合い業務から引退する。

 2018年から飼われ始めたぶんちゃんは、「文鳥学芸員」の肩書で勤務。主任、係鳥、課鳥と順調に昇進し、今年4月1日付で「おもてなし館鳥」に就任した。

 昼休みを除く開館日の午前9時から午後4時、手のひらに乗ったり、ケースの中に入った紙のおみくじを引いたりして、来館者と触れ合っている。

学芸員の指先に乗るぶんちゃん=弥富市で2025年10月23日午前11時31分、黒田麻友撮影

 ただ、人間だと60~70歳の高齢となり、ここ最近は、来館者が多い日の夕方は疲れた様子を見せるようになった。飼育を担う学芸員の大坪恵里佳さん(32)は「そろそろ、定年させようということになった」。引退後は館内の鳥かごで飼育される。体調によっては隠居(非公開)となるため、「早めに会いに来てほしい」と話す。

 入館無料で、午前9時~午後5時。月曜と年末年始は休館。問い合わせは同館(0567・65・4355)【黒田麻友】

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