トラブルに関する報告書。左側が男性教諭、右側が女性教諭の証言としてまとめられていた=東京都千代田区で2025年11月6日午後7時35分、西本紗保美撮影(画像の一部を加工しています)

 東京都中野区立小学校の40代の女性教諭が2024年10月に同僚の男性教諭から性的な内容を含むメッセージを送られたにもかかわらず、学校側が虚偽の内容を区教育委員会に報告していたことが分かりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「教諭セクハラで虚偽報告問題」を解説します。

Q 小学校の先生がセクハラを受けたって聞いたよ。どんなことがあったの?

A 東京都中野区立小学校で、40代の女性教諭が同じ学年の男性教諭から、性的な表現を含むメッセージを無料通信アプリ「LINE(ライン)」で送られました。

Q いつごろ起きた出来事なの?

A 男性教諭は2024年10月下旬、男性器を連想させる言葉を含むメッセージを女性教諭にLINEで送信したとされています。

Q 女性教諭はどうなったの?

A このトラブルで女性教諭はショックを受け、メッセージを受け取って以降、1年以上休職しています。

Q 学校はどんな対応をしたの?

A 学校側は女性教諭に聞き取りをせず、男性教諭の証言だけで報告書を作成し、「女性教諭が男性教諭に好意があった」などと区教育委員会に報告しました。

Q 区教委はなんて言っているの?

A 区教委の担当者は「報告書が事実と異なる記載になっていることは承知しているが、作成途中のメモのようなものと認識している」と釈明しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。