埼玉県立高校の共学化を巡り、高校生有志と日吉亨県教育長の意見交換会が開かれた。高校生は日吉教育長に要望書を手渡し、別学校の存続を訴えた。
会合は19日、さいたま市浦和区の県県民健康センターで開かれ、高校生18人と保護者12人が出席。要望書では「主体的に共学化を推進していく」との県教育委員会の方針に対して「根拠やデータが不明確」と指摘。「県こども・若者基本条例」の趣旨にのっとり、県教育委員と高校生の意見交換会を開いて意見を反映してほしいなどと訴えている。
男子高2年の生徒は「『男女が同じ環境で3年間学ぶことに意義がある』というが、別学校でも有意義な高校生活を送ることができる」と述べた。別の男子生徒は「共学校の方がいいというデータが示されていない。根拠が不明確だ」と指摘。女子高2年の生徒は「意見交換会やアンケートで別学存続の意見を述べてきたが結論に反映されていない。もっと私たちの声を聞いてほしい」と訴えた。
日吉教育長は「社会は男女が協力して成り立っている。学校でも授業や行事などを通じて男女が協力することが大切だ。そうした経験は将来役に立つと考えている」と述べた。【加藤潔】
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