欧州航空機大手エアバスは28日、主力のジェット機A320系の機体について、「強い太陽放射が、飛行制御の操作に不可欠なデータを破損させる恐れがあることが判明した」と発表した。同社の広報担当者はAFP通信に対し、約6千機でシステムの緊急改修が必要だと説明したという。
全日空は29日、保有する計37機のエアバス320型機と321型機のうち、34機が緊急改修の対象であることを明らかにした。整備作業のため、午前11時時点で95便が欠航となり、影響旅客数は約1万3200人としている。全日空によると、これ以上欠航便数が増えることはないという。
AFP通信によると、エアバスは運航事業者に対し、機体の運航前にシステムの改修作業をするよう通知した。多くの機体では数時間で完了するが、約1千機は数週間かかる見込みだという。
この問題が発覚するきっかけとなったのは、10月30日にメキシコから米国に向かっていたジェットブルー航空のA320機。ロイター通信によると、飛行中にシステムの誤作動が生じ、パイロットが操作していないにもかかわらず、突然急降下した。機体は米フロリダ州タンパに緊急着陸し、米連邦航空局(FAA)が調査を開始していた。
米国では今週末、感謝祭後の帰省ラッシュを控えており、影響が広がる可能性もある。エアバスは「運航上の混乱をもたらすことを認識している。ご不便をおかけすることをおわびする」としている。
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