犬の賢さは生まれつきなのか、訓練できるものなのか(写真はイメージです) Robin Jonathan Deutsch-Unsplash
<天才犬に共通する3つの特性が新たな研究でわかった。この発見は「犬版IQテスト」の開発にもつながる可能性があるという>
いわゆる「天才犬」の特性は、好奇心、集中力、自己抑制力であることが最新研究で明らかになった。
ポーツマス大学ドッグ・コグニション・センターと、イエナ・フリードリヒ・シラー大学のドッグ・スタディーズ・ユニットは、何百もの物を名称だけで識別できる「ラベル学習犬」を特徴づける要素を初めて共同で調査した。この種の犬は「極めて稀」で、生得的な能力を持つと、ユリアーネ・カミンスキー教授は述べている。
サイエンティフィック・レポートに掲載されたこの研究は、英国、米国、スイス、オランダ、ドイツのラベル学習犬11頭を対象とした。犬種はボーダーコリー、ミックス犬、スパニッシュウォータードッグ、パグで、好奇心、問題解決、学習、記憶、人間とのコミュニケーションを測る8つの認知課題に参加し、その能力を示した。
その結果、これらの「天才犬」の3つの特性は、好奇心、集中力、抑制力であることがわかった。
ラベル学習犬は、新しい物を調べる時間が対照群の犬よりも明らかに長く、見る頻度も高かった。これは、新しい物へのより強い好奇心を示唆している。
また、これらの犬は特定の物に関心を示した。たいていの犬がおもちゃや物を無作為に探索するのに対し、ラベル学習犬は特定のアイテムに集中し、入念に調べる傾向があった。
さらに、自己抑制の点でも一般的な犬より優れており、衝動的反応を抑える抑制制御が重要な認知能力であることがわかった。
研究に参加した犬のハービーは、203個のおもちゃの名前を記憶していることから「英国で最も賢い犬」と称されている。本研究で、ハービーの才能は強い好奇心によって支えられていることが明らかになった。
しかし、研究はまだ始まったばかりだ。
「これらの特性が子犬の段階から個体に備わっているのか、それとも成長に伴って発達し、訓練によって影響を受けるものなのかを明らかにしなければならない」とカミンスキーは述べている。
研究チームは今回の成果を、家庭内の物を名称を聞いただけで持ってくる能力を評価する「犬版IQテスト」を開発するための第一歩と位置づけている。こうしたテストは、学習能力の高い犬を見出し、将来的に介助犬として適性の高い個体の選抜にも役立つ可能性がある。
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