高松市サンポートのあなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界で最も美しい建築」を表彰するベルサイユ賞のスポーツ部門で最優秀賞に選ばれた。国内では4例目で公立施設では初めて。県教育委員会が12月5日、発表した。
アリーナは、金沢21世紀美術館(金沢市)の建物の設計などを手がけた妹島和世さんと西沢立衛さんによる建築家ユニットSANAAの設計。建設費は202億円で、2月にオープンした。真っ白なひょうたん島のようなシルエットが特徴。JR高松駅や港から近く、目の前には瀬戸内海が広がる。県教委によると「空間を独自の景観に変貌(へんぼう)させた。街と海をつなげた」などと評価された。
ベルサイユ賞は2015年にユネスコ本部が創設し、空港やホテルなど計8部門ある。スポーツ部門では今回5カ国6施設が候補に選ばれていた。スポーツ部門での最優秀賞の受賞は国内で初めて。
池田豊人知事は「大変驚き、うれしく思う。世界の目印となる建物をめざし、香川や高松が世界的な都市として注目を集められるようにしたい」と語った。
ベルサイユ賞の最優秀賞に輝いた国内の施設
2017年 【店舗・百貨店部門】 東急プラザ銀座(現GinzaNovo、東京都中央区)
20年 【ホテル部門】 アマン京都(京都市)
24年 【美術館部門】 下瀬美術館(広島県大竹市)
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