札幌市の許可を得ずに市街化調整区域で開設され、9月末に閉園した民間動物園「ノースサファリサッポロ」(南区)を巡り、東京の投資会社が動物を引き取り、近くの土地で新たな施設の運営を検討していることが明らかになった。投資会社代表が5日、地元町内会を訪れ、住民と意見交換した。反対の声が相次ぎ、投資会社代表は「地域の総意がなければ計画を進めない」と話した。
投資会社によると、報道で動物の行き場がないと知り、有志で新施設を計画。動物園を運営するサクセス観光が近くに所有する市街化調整区域の約9万8000平方メートルについて、10月末に条件付き売買契約を結んだ。市にも11月に計画を相談したという。
ただ、住民約40人が参加したこの日の意見交換では開業への反対意見が続出。投資会社代表は「投資案件としては考えていない。動物を助けたいという思いだった。地域の反対がこれほどと考えていなかった。市の許可を得ただけで進めることはない」と語った。【水戸健一】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。