路上教育を受けるフィリピンの路上生活の子どもたち=アイキャン提供
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 フィリピンで路上生活を送る子どもたちの支援を続けている国際協力NGO「アイキャン」(本部・名古屋市)は、子どもたちへ教育と食事を提供するための資金の寄付を募っている。担当者は「クリスマスシーズンの輝きの中、子どもたちは路上で孤独感を強めている。彼らの心にも希望の光のクリスマスプレゼントを」と支援を呼びかけている。

 アイキャンによると、フィリピンで路上生活を送る子どもは37万人以上いるとされる。多くは学校に通えないだけでなく、食事も満足にとれず、犯罪に巻き込まれたり周囲から差別されたりしている。

 アイキャンはこうした子どもたちに路上教育を実施しており、勉強だけでなく、危険から身を守る方法なども伝えている。路上生活がずっと続くと思い込んでいた子どもたちも、現状から抜け出すことが可能と知り、努力を始めているという。

 路上教育を担当するスタッフによると、多くの子どもが空腹のまま路上教育に参加しており、可能な限り食事を提供している。「今日はごはんが食べられた」という安心感が心を落ち着かせ、生きる意欲と学びへの意欲を引き出すという。

 寄付は、クラウドファンディングサイト「GIVING100 by yogibo」で2026年1月29日まで受け付けている。問い合わせはアイキャン(052・253・7299)。【荒川基従】

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