(写真はイメージです) Gorodenkoff-Shutterstock
<視聴者も首をかしげるその出来事とは──>
曇っていても絵になるようなビーチで挙式を挙げたカップル。風や波、好奇心旺盛な見物人といった典型的なハプニングくらいは予想していたかもしれないが、祭壇の後ろに広がる海から巨大な下着広告が流れてくることまでは考えていなかったことだろう。
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この海上広告はキム・カーダシアンが手掛ける下着ブランド「SKIMS」の商品を宣伝するもので、偶然その瞬間を目撃した日光浴中のニーヴ・ケリー(@niamhkellzz)が撮影し、TikTokに動画を投稿したところ拡散され、大きな話題を呼んだ。
この動画はフロリダ州マイアミビーチで撮影されたもので、11月18日に投稿されて以降、200万回以上再生され、45.8万件以上の「いいね」がついている。
テクノロジーが現代の結婚式の形を大きく変えつつあるとはいえ、海に浮かぶ広告が2人の大事な日に登場することはほとんどない。
結婚情報サイト「The Knot」の2025年の調査によると、AIのブライダル業界への導入はまだ初期段階で、AIを活用しているカップルは10組に1組だという。利用目的は主に、スピーチ原稿、感謝状、ウェブサイトの文章、ハネムーンやバチェラー・バチェロレッテ(新郎・新婦がそれぞれ同性の友人たちと過ごす独身最後のパーティー)の旅程作成、招待辞退のマナーなどに限られている。
ただし、2025年に挙式予定のカップルを対象にしたデータでは、AI活用はすでに増加傾向にあり、約20%がAIを使って計画を進めていると答えている。
ただ、海の景観にまでテクノロジーが入り込むことには否定的な声も多い。あるTikTokユーザーは「海に広告とかあるの?」と驚きのコメントを寄せ、これには7万件以上の「いいね」が集まっている。
水上に浮かぶ広告看板自体は目新しいものではないが、長年にわたり地域住民の不満の的となってきた。2019年には、マイアミビーチ市コミッショナーのクリステン・ローゼン・ゴンザレスがこうした船舶の全面禁止を試みた。
ゴンザレスは地元紙マイアミ・ニュータイムズに「どんどん厄介になっている」と語っている。
「今は1隻だけかもしれないが、これが10隻になったらどうするのか。考えただけで恐ろしい」
ケリーの動画にも、寄せられたコメントも同様に冷ややかなコメントが寄せられている。
ある視聴者は「これじゃむしろ広告商品を買いたくなくなる」とコメント。
別のユーザーは「あのビーチで特別な時間を過ごしていることを想像してほしい。そこへ突然ドンと『SKIMS』が目に飛び込んできたら台無しだよ」と綴った。
他には「SKIMSのことなんて全員知ってるよ。いまさら広告いらない」との声や、「サメも魚もオンライン注文できるって知るべきってことだね」といったジョークも。
本誌はSNSを通じてケリーとSKIMSにコメントを求めたが、詳細を確認することはできなかった。
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