南あわじ市立三原中の生徒を前に、軽妙なトークを繰り広げる「ますだおかだ」の増田英彦さん(右)と打越博校長=同市で2025年12月8日午後2時28分、入江直樹撮影

 漫才師日本一決定戦「M―1グランプリ」元王者の「ますだおかだ」の増田英彦さん(55)が、兵庫県南あわじ市立三原中で講演。夢をかなえるために「バカになる、勘違いする、うぬぼれる」といった持論を展開し、在学生ら約450人にエールを送った。

 各界で活躍する著名人を講師に迎える市事業「夢プロジェクト」の一つ。父親が淡路島出身の増田さんは幼少期に海水浴などで度々訪問。17年前に作詞作曲した曲「淡路島」で歌手デビューを果たすなどゆかりも深い。

 8日の講演は、大学のサークルで落語に親しんでいた打越博校長(56)との対談形式。小学生から抱いていた、漫才師になるという夢をかなえたという増田さんは「バカになると自分の限界が分からなくなるので、好きなことにバカになってほしい。『自分はできる』と勘違いし、うぬぼれることは頑張るエネルギーになる」と熱弁を振るった。

 榎本美紅さん(3年)は「やりたいことはまだ見つかっていないがそれでもいいと言ってくれた。まずは受験を頑張ってその後考えたい」と納得した様子だった。【入江直樹】

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