JR日田彦山線の宝珠山駅(福岡県東峰村)の旧駅舎が、カフェやキッズスペースを備えた「こどものえき」に改装され13日、オープンした。観光やにぎわいの新たな拠点として期待され、初日から多くの家族連れらでにぎわった。
豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治さんがデザインを監修し、村が事業費約1億円で改装した。旧駅舎のCAFEPOPO(カフェポポ、客席数20席)はコーヒーやカレーなどを提供。キッズスペース(約30平方メートル)は木製のボールを敷き詰めた「木のプール」や滑り台、八角形のタワーなどがある。
旧ホームには、ガラス張りのミュージアム(約60平方メートル)を新設した。展示やイベントなどに利用でき、初日は筑紫女学園大(太宰府市)の学生が、親子向けに工作ワークショップを開いた。
日田彦山線は2017年の九州北部豪雨で被災し、一部が23年にバス高速輸送システム(BRT)「ひこぼしライン」として復旧した。鉄道の線路が残る旧ホームそばには25年1月、蒸気機関車と客車をモチーフにした記念碑が設置された。
式典で真田秀樹村長は「みんなで一緒に施設を盛り上げましょう」とあいさつ。カフェを運営するテシゴトの代表社員、鬼丸日菜子さんは「ほっとできるコミュニティーにしたい」と話した。【石田宗久】
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