春の七草の一つで地域の伝統野菜「堀込せり」の収穫が山形県山形市前明石地区で最盛期を迎えている。
蔵王山系の豊富な地下水を利用して約70年前から栽培されている。シャキシャキとした食感と香りが良いのが特徴だ。
「今年も出来がいい」と語る山口和夫さん(81)の約30アールの農地では、朝から生産者が膝まで水につかりながらセリを収穫していた。
その後、洗い場を担当する女性たちは昔ながらの方法で寒さ対策に毛布を巻き、腰を痛めないために木箱に入り、前かがみになってセリに付いた泥を丁寧に洗い落としていた。
山口さんの妻若子さん(77)は「セリ鍋やからしあえ、根は天ぷらにするとおいしい。冬の味覚を味わってほしい」と話す。収穫作業は来年2月末まで続く。【竹内幹】
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