兵庫県豊岡市は、地域の課題解決に取り組む「地域おこし協力隊」の隊員を募集している。ボート競技に最適な地理特性を生かした地域活性化に挑戦してもらう隊員など、八つのメニューで計9人を募る。受付は来年1月4日までで、4月以降の着任を予定している。

 豊岡市では2014年度から協力隊の制度を活用して、これまでに114人の隊員を委嘱してきた。地域の課題などに合わせて、主に目的や目標を絞って募集していて、現在は24人の隊員が地域と連携して活動する。

 今回募集するのは、ローイング(ボート競技)のチカラでまちを元気に!▽映画上映を通じた地域活性化▽【建築×映像×演劇】まちと建築の価値を発掘・発信▽高校生と地域をつなぐコーディネーター▽伝統技術の継承~麦わら細工~▽伝統技術の継承~豊岡杞柳細工~▽赤花そばの継承――の各メニュー1人ずつと、地域資源を活用した起業を目指す2人の計9人。

 「ローイングのチカラで~」は、ボート競技が盛んな地域であることから、競技の力でまちの活性化に取り組むメニューで、委嘱を受ける隊員は受け入れ団体の「円山川城崎ローイング協会」で活動する。川幅が広く、勾配が緩やかで流れが遅いというボート競技に最適な市内を流れる円山川の地理特性と、情緒豊かな温泉地・城崎温泉が近いという環境を生かして、新たな「ボートのまち とよおか」のブランド確立を目指す。また、選手として競技を続けることも可能という。

 豊岡市地域づくり課によると、隊員の過去5年間の定住率は68.0%で、全国平均の55.7%を上回っているという。同課では「これまでの経験や興味を生かせるよう活動内容を絞って募集している」という。募集要項や応募フォームは、市の移住定住ポータルサイト「飛んでるローカル豊岡」(https://tonderu-local.com/)に掲載している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。