京都市右京区にある妙心寺の塔頭(たっちゅう)・退蔵院で、15日から夜間拝観が行われている。幻想的な光を放つ作品が特別に展示され、青白く照らされた室内で鑑賞できる。

 制作したのは、独自の技法「光彫り」を手がける、ゆるかわふう氏。国宝の水墨画「瓢鮎(ひょうねん)図」を題材に、巨大ナマズを大胆に描いた新作など、計16点が展示されている。

 光彫りの画材は、建築用の断熱材。削ったり溶かしたりして彫りの深さを変え、背後から白いLEDの光をあてて陰影を表現する。厚さ3センチの断熱材を薄く削った部分は白く、厚い部分は青く見える。

 退蔵院境内にある余香苑のひょうたん池が、青い光でライトアップされる様子なども楽しめる。入場料は大人3千円、25日まで開かれる。

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