双子のジャイアントパンダのシャオシャオ(左)とレイレイ=台東区の上野動物園で、北山夏帆撮影

 東京都は、上野動物園にいる双子のジャイアントパンダを来年1月26日から31日の間に中国へ返還すると発表しました。これで日本国内のパンダはゼロになります。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「上野のパンダ返還で国内ゼロに」を解説します。

Q 上野動物園のパンダが中国に返されるって聞いたよ。どうして返すの?

A 日本で生まれたパンダも中国に所有権があり、決められた期限までに中国へ返す約束があるからです。

Q 上野動物園で今、飼育しているのはどんなパンダなの?

A シャオシャオ(雄)とレイレイ(雌)で、2021年6月に上野動物園で生まれた双子のジャイアントパンダです。

Q パンダが日本にいなくなるのかな。

A 国内では和歌山のアドベンチャーワールドのパンダ4頭も今年6月に返還され、上野動物園の2頭が最後でした。これで日本からパンダがいなくなります。

Q パンダっていつから日本にいたんだっけ。

A 日本でパンダの飼育が始まったのは1972年で、日中国交正常化をきっかけにカンカンとランランが中国から贈られました。

Q 上野動物園では今まで何頭のパンダを飼ってきたの?

A 上野動物園では53年間で合計15頭のパンダを飼育してきました。

Q パンダの返還は日中関係と関係あるの?

A 都の担当者は「日中関係を受けて変わったことではない」と説明し、返還の時期は中国側の検疫や施設の都合で決まったとしています。

Q 新しいパンダは来るの?

A 東京都は新しいパンダの貸与を希望していますが、中国側からは「受け止めている」との返答だけで、はっきりした返事はありません。

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