国産のブレンド米を使っているのに、「福岡県産米」と事実と異なるポスターを店内に掲示したとして、農林水産省は16日、米トレーサビリティー法に基づき、「博多天ぷらたかお」の運営会社に再発防止などを勧告した。

 農水省によると、弘商(福岡市南区)は運営する「博多天ぷらたかお」の関東や九州などの21店舗で、「福岡県産米」と表示した店内ポスターを掲示。しかし、実際にはコメ不足の影響で、福岡県産が十分に確保できず、茨城県や熊本県など他の産地のコメを混ぜ、少なくとも今年3月3日~6月23日までに天丼や定食のご飯として41万9364食(約84トン)を提供したという。

 同社は農水省に「博多を屋号でうたい、福岡県産米にこだわっていた。コメ卸から5割以上使えば、福岡県産米を名乗れると聞いていた」などと説明しているという。現在、表示は「国産米使用」に切り替えられたという。

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