宮城県の柴田農林高と大河原商業高が再編統合して2023年に開校した大河原産業高で、オリジナルの手作り一味唐辛子ブランドがじわじわと人気を集めている。農業科学科の生徒が自ら品種も選定し、栽培した唐辛子を粉末化して瓶詰め。企画デザイン科の生徒がラベルをデザインする校内の連携が実を結び、大河原町内の温泉施設や飲食店だけでなく、県外との取引も始まった。
柴田農林時代から試験的に栽培・製造していた唐辛子を引き継ぎ、さらに昨年度から本格化。3品種を200株ずつ無農薬で育て、乾燥させた後、専用の部屋で粉末化、瓶詰めしている。
手袋や防塵(ぼうじん)マスク、防塵ゴーグルをつけても、微細な粉が入り込み、慣れるまでは涙やくしゃみが止まらなくなるという。3年の氏家愛緒(まお)さんは、この体験をコミカルに描き、25年の農業記録賞で入選した。
商品は、一般的な品種「鷹の爪」を使った適度な辛さで風味がよい「spicy snow」、県内の農場で育てられた品種「げきから」を使ったワイルドな辛さの「火(カ)プサイ辛(シン)」、国内品種の中で最も辛いとされる「黄金とうがらし」を使い、爽快な辛みがくせになる「大ハード」。
今年度は、冬になっても着色が進まなかった完熟前の青い唐辛子を集めて、製品化できないか実験。乾燥に3倍時間がかかったが、鮮やかな緑色で、激辛なのにフルーティーな香りの新商品「蒼(あお)い稲妻」が誕生した。肉料理によく合うという。
商品名も農業科学科の生徒たちが考案。県内初の商業デザイン学科の企画デザイン科の生徒がイメージをふくらませて、ラベルやパッケージデザイン、宣伝用ポスターの作製などを行った。
校内のさまざまなプロジェクトで生み出された商品は、「大産商店」として、イベントなどで販売している。大ハードと蒼い稲妻は1瓶500円、他の2種は300円。問い合わせは同校(0224・51・9180)。【猪飼順】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。