懸命に生きようとする愛犬の姿が飼い主の支えに(写真はイメージです) Mitchell Orr-Unsplash
<自宅が全焼し全てを失った家族。絶望の淵で彼らを支えたのは、重度の火傷を負いながらも生き延びた愛犬の存在だった>
火災で自宅が全焼し、愛猫を亡くした家族にとって、一筋の希望となったのは愛犬のウィペット「ブロッサム」が生還したことだった。炎に包まれながらも2階の窓から飛び降り、九死に一生を得たのだ。
【動画】火事で全身の40%を火傷、九死に一生を得たウィペット
2025年11月15日の午後3時ころ、ノルウェーのオーレスンに住むアネット・エマウスさん(37)の自宅で火災が起きた。キッチンからの漏電により、わずか30分で家全体が焼き尽くされた。
「すべてを失った」とエマウスさんは本誌に語った。エマウスさんは、ハノイとノーティカという名前の猫2匹と、マルチーズのベラとウィペットのブロッサムの犬2匹を飼っていた。ハノイは自力で逃げ、ベラはエマウスさんの息子が救い出したが、残念ながらノーティカは逃げ遅れた。
2階の寝室に取り残されたブロッサムの救出は困難を極めた。熱波に阻まれ、消防隊員も近づけず、地上からブロッサムに向けて放水するのが精一杯だったという。
ところが、熱で窓ガラスが割れた瞬間、ブロッサムは自ら外へ飛び出し、雪の上へと落下した。その体は炎に包まれており、全身の40%に重度の火傷を負った。
一刻を争う状況の中、ブロッサムは犬としてノルウェーで初めて、サイレンを鳴らす救急車で搬送された。
動物病院では、ブロッサムは体温を下げるための点滴を受け、全身に火傷用ジェルを塗布され、包帯を巻かれた。3週間にわたりICUで治療を受け、現在は自宅療養をしている。毎日通院して包帯を替えているが、獣医もその回復ぶりに期待を寄せている。
エマウスさんは、TikTokでブロッサムの回復の軌跡を発信し続けている(@blossomthewippet)。動画には、傷が癒えていく様子が捉えられ、世界中から支援の声が届いた。
「オーレスンの病院、アイスランドやイタリアの獣医、そしてブリーダー。国境を越えた多くの手助けがあった。悲劇の中で、人の温かさに触れることができた」とエマウスさんは言う。
「すべてを失ったとき、懸命に生きようとする愛犬の存在は、私たちの心の支えになった」
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