世界遺産・厳島神社のある宮島(広島県廿日市市)を2025年に訪れた人は前年から11万人増で496万人を超え、2年連続で過去最多を更新した。インバウンド(訪日外国人)の増加が追い風になったとみられる。
廿日市市が14日発表した25年の来島者数は496万7481人(確定値)で、記録が残る1964年以降で最多だった。
このうち75万818人は外国人で、同じく過去最多となった。来島者が485万4369人、うち外国人が64万3784人だった24年と比べて、外国人が約2割増えた。
宮島観光協会によると、円安を背景にしたインバウンド効果や、昨年10月に開催された「厳島水中花火大会」、紅葉の見ごろが長く続いたことが来島者増につながった。外国人観光客は欧米が中心で、中国人観光客の訪日自粛の影響は目立たないという。
厳島神社の世界遺産登録から今年12月で30年となり、観光客誘致の後押しになることが期待されている。市は今後、PR用ロゴマークを作成し、今年は500万人の来島者数を目指している。
一方で宮島は日帰りの観光客が多く、1人当たりの消費額は約4000円にとどまる。市は4月に観光地域づくり法人(DMO)を設立予定で、宿泊施設などと連携して観光消費額の増加につなげたい考えだ。
宮島観光協会は「夜まで営業している飲食店や売店が少ないのが課題。ライトアップなど夜のコンテンツを充実させ、リピーターや滞在客を増やしたい」と話している。【武市智菜実】
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