江戸川区自然動物園(東京都江戸川区北葛西)で飼育されている絶滅危惧種のブラウンケナガクモザルの赤ちゃん「ミラクル」(雄)が元気に育っている。同園によると、元気な成長は「奇跡」だと言う、ミラクルに起きたミラクル(奇跡)とは。
ブラウンケナガクモザルがみられるのは国内で3カ所で、「群れ飼育」を行っているのは国内で唯一。動物園では現在27頭を飼育中で、ミラクルは昨年7月5日に「ミーナ」(12歳/出産当時は11歳)が出産。双子として生まれた。
出産当初から母のミーナは育児に意欲を示さなかった。すると、祖母にあたる「ナミ」(17歳)が育児に参画し、授乳もできるようになった。双子のうち1頭は1週間ほどで死んでしまったが、「ミラクル」はナミやおばにあたる「モミジ」(23歳)の育児で順調に成長したという。
園の担当者によると、同種が双子で生まれることが珍しい。また、母親が育児を行う個体で祖母が育児に参加し、さらに、出産を経ていない個体が授乳を行うことは例をみないことだという。
これらの「奇跡」が重なったことから、「ミラクル」の名前をもらった。現在は木々や岩山を素早く渡り歩くナミに振り落とされないように、手足としっぽでしがみつく愛くるしいミラクルの姿が見られる。
飼育員の田島拓弥さん(35)は「順調に育ち一安心。今後も母子のケアに気を配りたい」と話した。【古瀬弘治】
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