「東武8000系」風のラッピングを施した近鉄の1252系=近畿日本鉄道提供
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 東京の下町から栃木の温泉地まで、関東各地を駆け抜ける電車が関西に――。近畿日本鉄道(大阪市)は22日から、東武鉄道(東京都)で60年以上愛される「東武8000系」の外装デザインを模したラッピング車両を走らせる。沿線地域の交流人口拡大を目指し、車内広告で日光や鬼怒川温泉といった観光地を紹介する。

 近鉄は総延長501・1キロメートル、東武は同463・3キロメートルといずれも私鉄屈指の長大な路線網を誇る。そんな両社は2024年4月から相互PRを行っており、東武の特急「スペーシアX」の1周年を記念したコラボビールをそれぞれの車内で販売するなどしてきた。

 今回は「互いの沿線をPRしたい」というアイデアから、それぞれの線路で相手のデザインのラッピング車両を走らせることになったという。

「東武8000系」風のラッピングを施した近鉄の1252系=近畿日本鉄道提供
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 今回、近鉄がラッピング車両のモデルとした東武8000系は、1963年に誕生。白いボディーに、青と水色のラインが入った爽やかなたたずまいだ。この塗装を施した近鉄1252系の2両1編成が、奈良線や京都線、橿原線に登場する。期間は「当面の間」としており、年単位で楽しめそうだ。近鉄が他社のデザインを模した車両を走らせるのは初めて。

 また東武でも今春をめどに、近鉄風のラッピング車両を準備するという。近鉄の担当者は「関東出身で、今は関西に住んでいる方にとっては懐かしく思ってもらえるのではないか。関西の方には日光などの観光地について知り、ぜひ旅行先に選んでほしい」としている。【小坂春乃】

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