Andrei_R/Shutterstock
<女性は自身の症状が普通の湿疹ではないように感じ、別の病院を受診すると医師は困惑した表情で「詳細は分からないが湿疹でないことは確か」と告げた>
何年にもわたり原因不明の激しい湿疹に苦しみ続けていた女性が、実はがんだったと知ったのは、症状が始まって数年後のことだった。ずっと「湿疹」と診断されてきた女性だったが、別の病院を訪れると医師は一目見ただけで「湿疹でないことは明らか」と診断。彼女はその時の自身の症状の様子を撮影しており、注意喚起のためにSNSに投稿した。
■【写真】一目見るなり「これは湿疹じゃない...」 医師は精密検査を勧めた...がん患者が公開した「当時の写真」
ミシェル・スミスが最初に異変に気づいたのは2014年のこと。指の側面に正体不明のしこりができ、かゆみを伴う発疹が現れたという。スミスは本誌に対し、発疹は「本当にひどかった」ため、少しでも症状を和らげようとしてあらゆる方法を試したと語る。熱湯に手を浸けたり、硬い物にこすりつけたり......といった具合だ。
病院で検査を受けても、しこりはずっと「湿疹」と診断されていた。そしてさまざまな治療法も試されたが、症状は悪化するばかりだった。原因についても、故郷のペンシルベニア州ピッツバーグからテキサス州に引っ越した環境の変化なのか、使っている石けんなのか、職場で使うラテックス手袋のせいなのか、ずっと不明のままだった。
「手の湿疹が悪化し始めたときは、本当に不安だった」とスミスは話す。「心の中では何かがおかしいと感じていた。他の人の湿疹とは違って見えたから」
写真を撮ろうとしたときに大きなしこりを発見
彼女はさらにこう続けた。「とにかく手を保湿するようにしていた。乾燥すると皮膚がひび割れて、本当に痛かった。自分でバターやオイルを混ぜた保湿クリームを作って使っていたら多少は楽になったが、それでも発疹は繰り返し出てきた」
湿疹の症状が始まってから2年ほど経った頃、スミスはリンパ節が腫れていることにも気がついた。大学の学生証用のための写真を撮ろうとしたとき、顎の下に大きなしこりがあることに気づき、衝撃を受けたという。
そのしこりに気付いた後は、首や鎖骨、脇の下など、他の部位にもしこりがあるのを発見した。病院に行くと、医師からはおそらく良性の膿瘍だろうと説明され、血液検査などは行われなかった。
当時のスミスは、自分の肌に「恥ずかしさと罪悪感」を感じていたという。「神経が過敏になっていて、何かに触れただけで猛烈にかゆくなった。本当にひどくて、生活の質に大きな影響が出ていた。ずっと、何かがおかしいと感じていた」
状況が大きく動いたのは、それまでとは別の湿疹の治療法を求めて別の医師のもとを訪ねたときだった。医師は彼女の皮膚を一目見ただけで、困惑した表情で「これが何かはまだはっきりとは分からないが、湿疹でないことは確かだ」と告げた。
その後、スミスは窓に映った自分の姿を見て、首の後ろにも大きなリンパ節の腫れがあることに気付き、すぐに救急病院へと向かった。
ステージIVの末梢性T細胞リンパ腫と診断
医師たちはリンパ節と血液検査の結果を見たうえで、がんの可能性が高いため生検(組織検査)が必要だと伝えた。2018年10月、スミスはステージIVの末梢性T細胞リンパ腫と診断されたという。診断を受けたときの心境について、スミスは恐怖と絶望でいっぱいだったと語る。
「3種類の化学療法を受けて、骨髄移植も必要だった。化学療法だけでは効果が出なかったため、命を救うためには移植が必要だった」と彼女は話す。「何年も命をかけた闘いが続いたが、神様が私を救ってくれた。だから私は今、他の人を助けることができるし、がんについてもっと知ってもらい、もっと早くがんを発見できるよう呼び掛けることができる」
現在、スミスは寛解状態にあり、体調もかなり改善している。彼女はSNSで自らの体験を発信し、長年にわたって病気が見過ごされてきた自身の経験を基に注意喚起している。
治療が終わった後、彼女は学校に戻り、ペンシルベニア州でエステティシャンの資格を取得した。また自ら店を経営し、そこでは自身のかゆみを和らげるために作ったボディバターが人気商品になっている。スミス自身の症状は実際には湿疹ではなかったが、このボディバターは湿疹、乾癬、接触性皮膚炎などに悩む多くの人々の助けになっているという。
「自分の体については自分が一番わかってる。何かがおかしいと感じたら、絶対にあきらめずに、原因が判明するまで追い求めてほしい」とスミスは語っている。
【関連記事】
【写真】腕の皮膚の内側に虫がいるってこと? ネットに投稿された「奇妙なリング状の斑点」の写真
舌がこうなっていたら口内炎ではない...医師がひと目で「癌」と診断した英女性の「口の中」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。