猫は飼い主のことを快適な住環境とひっくるめて覚えている RAI106/SHUTTERSTOCK

<「猫は家に付く」とはよく言われるが認識や記憶の仕方が人間とは違うだけだ>


▼目次
寂しがっているサインは

人間とあまりなれ合わない生き物だと思われがちな猫。だが、専門家によれば非常に複雑な記憶システムを持っており、飼い主のこともきちんと覚えてくれているらしい。

「猫は独特の記憶をする動物」と語るのは、イギリスの動物看護師ジェーン・デービッドソンだ。

「犬と同じように過去の出来事を記憶する一方で、大きく違う部分もある。猫は視覚、聴覚、嗅覚、そしてルーティン行動などもひっくるめて、自分が暮らす環境全体を重層的に記憶する」

デンマーク・オーフス大学自伝的記憶研究センターの研究によれば、猫や犬は過去の出来事を思い出す優れた能力をそもそも持っている。犬や猫を飼っている375人に調査したところ、「自分のペットが過去の特定の経験を記憶している」と答えた人は80%に上ったという。

そうした記憶は、過去の出来事が起きた場所と似た場所を再び訪れた際によみがえる。これは人間の脳裏にふと過去の記憶が呼び起こされるときとよく似ている。

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「猫が飼い主を忘れてしまうとは考えにくい」とデービッドソンは言う。

「飼い猫にとって生活体験は重層的で、私たち人間のように感情的なつながりだけで占められているわけではない。安心できる住環境は猫にとっては感情的なつながりと同じくらい重要なはず。安全な場所で暮らすことができた猫は、そうした環境と飼い主を結び付けて理解している。それが長期記憶の一部として組み込まれている」

獣医師で、猫の仲介サイト「ミャウオフ」の事業本部長を務めるイリーナ・スミルノワもこう指摘する。「においや音、そして飼い主との過去のやりとりが記憶を鮮明に保持するための大きなカギとなっている」

寂しがっているサインは

猫の繁殖も手がけるスミルノワはまたこのようにも語る。「猫は飼い主のことを簡単に忘れたりはしない。何カ月も、場合によっては何年もの間、記憶にとどめておくことができる。愛情を込めてきちんと世話をされていた場合はなおさらだ」

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【note限定公開記事】猫は飼い主のことなどすぐに忘れるという誤解


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