する側にも、される側にもダメージを与えるゴースティングには恥の意識が付きまとうが PEOPLEIMAGES/SHUTTERSTOCK
<出会い系アプリの普及とともに一般化した「ゴースティング」。突然連絡を絶たれる側は深く傷つくが、する側も単なる無関心や残酷さでそうしているとは限らない。心理学の新たな分析は、その背景に不安と自己防衛のメカニズムがある可能性を示している>
▼目次
先延ばしに似た「自己防衛」
出会い系アプリで恋人を探すのが普通になった今、一方的に連絡を絶つ「ゴースティング」は珍しい行為ではない。とはいえ、される側は嫌な気持ちになるし、傷ついたり混乱したりすることもある。
新たな心理学的分析によれば、いきなり音信不通になるのは残酷さや無関心の表れというより、自己防衛に関連している可能性がある。
臨床心理士のチャーリー・ヘリオットメイトランドによれば、ゴースティングは昔ながらの人類の脅威反応メカニズムが招く数々の日常行動の1つだ。先延ばし癖や過度の自己批判、ゴースティングはセルフサボタージュ(自己破壊)行為と見なされがちだが、実際には不安を克服しようとする神経系の働きだと、1月に刊行された著書『メンタルヘルスの制御された爆発(Controlled Explosions in Mental Health)』(未邦訳)で指摘している。

「自己防衛という点では、ゴースティングは一得一失だ」と、ヘリオットメイトランドは本誌に語る。「目の前のストレスや脅威を軽減して短期的な安心感を生み出すが、より長期的な損害をもたらす。たとえ徐々に関係をむしばむことになろうと、神経系はその場で最も安全と思われる行動を優先する」
先延ばしに似た「自己防衛」
これこそが「制御された爆発」だ。小規模な破壊行為を自ら起こし、より大きな感情の崩壊を防ぐ。失敗を恐れて先延ばしをするように、リスクがありそうな関係で心を乱されないために、人はゴースティングをする。
Reference
Heriot-Maitland, C. (2025). Controlled Explosions in Mental Health: A Compassionate Guide to Understanding Why Our Brains Self-Sabotage, Self-Criticise, and Self-Harm. Routledge. https://doi.org/10.4324/9781003559924
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【note限定公開記事】なぜ人は「既読スルー」するのか? 実は先延ばしに似た「自己防衛」
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