望まない妊娠を防ぐために性交後に服用する緊急避妊薬「ノルレボ」が2日、処方箋不要の市販薬として全国約7千店の薬局やドラッグストアで買えるようになった。薬剤師の面前での服用が条件。ただ午後5時現在で公表されている販売可能な店舗数は地域によって偏りがあり、希望する女性が迅速に入手できないケースもありそうだ。
緊急避妊薬はアフターピルとも呼ばれ、性交から72時間以内の服用で8割以上の確率で妊娠を防げる。海外では多くの国で市販されているが、国内では医師の診察と処方箋が必要だった。
販売は、プライバシーへの配慮や産婦人科との連携といった要件を満たす店舗でのみ可能。オンライン販売はない。
購入できる約7千店の一覧(1月31日時点)は厚生労働省がホームページで公開。店舗名のほか、薬剤師の人数や性別などを確認できる。
都道府県別で見ると東京、大阪は600店以上ある一方、埼玉と熊本は5店に満たない。関係者によると、医師会と薬剤師会との連携が遅れ、販売開始に間に合わなかった地域もあるという。厚労省は、店舗数は順次増える見込みだとしている。
希望小売価格は1錠7480円。店舗では、研修を受けた薬剤師がチェックシートを使って服用の可否を確認する。購入した人は、その場で服用。必ず妊娠を防げるわけではないため、3週間後、妊娠検査薬や産婦人科の受診で結果を確かめることが求められている。
購入できるのは服用を求める女性のみで、代理人や男性は不可。16歳未満や短期間に繰り返し購入する人には医療機関の受診を勧め、性暴力や虐待が疑われる場合は地域の支援機関につなぐ。
製造する「あすか製薬」が市販薬の承認を取得。厚労省は対面販売を条件とする「特定要指導医薬品」に指定した。
JR新宿駅近くのドラッグストア「ウエルシア」の店舗では、2月2日午前8時から販売を開始。約20人の薬剤師全員が研修を修了し、管理薬剤師の的野雄介さんは「女性薬剤師もおり、プライバシーや女性の気持ちに配慮した対応をしたい」と話した。
また厚労省の専門部会は同日、ノルレボと成分が同じ後発薬「レソエル72」を、同様に特定要指導医薬品に指定することを了承した。今後、市販薬化に向け承認の手続きが進められる。〔共同〕
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