生徒の自殺について再調査の理由を説明する堺市の本村豊治・子ども青少年育成部理事(右)ら=堺市役所で2026年2月17日午後2時2分、中村宰和撮影

 堺市立中学校2年の女子生徒(当時13歳)がいじめを受けて不登校になり、2019年に自殺した事案を巡り、市は17日、遺族の要望を受け、いじめと自殺の因果関係や学校の対応について再調査すると発表した。有識者でつくる市いじめ問題再調査委員会を設置する。遺族が25年11月、生徒が自殺の直前に同級生から「死ね」とのメッセージを受け取っていたとする新たな資料を提供し、市は再調査が必要と判断した。

 市いじめ不登校対策支援室は記者会見で「調査結果に影響を及ぼす新しい重要な事実が判明した。前回の調査が不十分だったわけではない」と説明した。

 生徒はいじめを受けて18年から不登校になり、19年に死亡。市教委の第三者委員会は、いじめと死亡との因果関係は認定できないとの報告書をまとめた。遺族は納得せず再調査を要望したが、市は22年、「十分判断が尽くされている」として再調査しない方針を決めた。

 遺族が生徒のスマートフォンのパスワードを解読。生徒はスマホに「しんどい。むり」「もう全部終わらせたい」と心情を記し、亡くなる3週間前に同級生から受け取った「死ねクソが」「控えめに言って地獄に落ちろ」とのメッセージの画像が残っていた。遺族は25年11月、この画像を添え、市に対し改めて再調査を要望していた。

 遺族は「6年以上がたち、ようやく再調査が実施される。娘が受けたいじめの実態を十分に調査してほしい」とのコメントを出した。【中村宰和】

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