明るすぎる光やちらつく光が犬に大きなストレスを与える場合も(写真はイメージです) Archana Rajendran-Unsplash
<人間には快適な照明も犬にとってはストレスかもしれない。愛犬が心地よく過ごすための明かりの整え方を専門家が解説>
犬を飼う人の多くは、自宅の照明は人間の利便性のためのものと考えているかもしれないが、照明が犬に大きな影響を及ぼしている可能がある。
獣医師で犬のスポーツ医学とリハビリテーションの専門医でもあるローリー・マッコーリーが、犬が光をどのように知覚しているのか、そしてなぜ特定の光が知らず知らずのうちに犬にストレスを与えているかを解説してくれた。
マッコーリーによれば、犬は人間とは異なるレンズを通して世界を見ている。人間が赤、緑、青を検知するのに対し、犬の視覚は二色型色覚で、「主に青と黄色を見ている」。これは色の見え方が違うだけでなく、室内にある光源への反応にも影響を与える。
また、犬は人間には一定に灯っているように見える光のちらつきを察知する。この検知能力が人間よりも高いため、人間がほとんど気にも留めない電球が、犬にとっては刺激が強すぎたり、不快感を与えたりする原因になる。
照明が、犬の行動や快適さを左右するとマッコーリーは指摘する。夜間のブルーライトが人間と動物の両方の睡眠に影響を及ぼすことはよく知られている。「夜のブルーライトはあらゆる動物のメラトニンを抑制し、概日リズムを変化させ、睡眠を妨げる」。また、光のちらつきや眩しさもストレスを高める要因となる。対照的に、赤色の光は「白色や青色とは異なり犬に影響を与えにくく、落ち着かせるのに適している」とマッコーリーは言う。
光による不快感は、必ずしも劇的な変化として現れるわけではない。その兆候の多くは見落としやすく、性格の変化と勘違いされがちだ。犬がそわそわして落ち着きがなくなったり、「神経が高ぶっているのに疲れている」ような状態で、イライラしやすくなったりすることもある。また、部屋を歩き回る、不機嫌そう、あるいは興奮して見える、食欲が落ちる、甘えてこなくなるといった行動に現れることもある。
明るすぎる場所や暗すぎる場所へ行くのをためらうことも、照明に関連している可能性がある。マッコーリーによれば、1つの感覚が衰えると他の感覚がそれを補おうとするため、音に敏感になったり、過度に警戒心の強い行動を取ったりするようになる。
うまく適応できる犬もいるが、日没後の光に強く反応する犬もいる。睡眠障害の明らかな兆候がない犬でも「夜の光に敏感である可能性がある」とマッコーリーは述べる。
シンプルなことで状況は改善できる。マッコーリーは、常夜灯として「温かみのある赤色灯」を使用することや、古い蛍光灯を高品質のLEDに交換することを勧めている。もし犬が特定の部屋や明るさを避けるようなら、照明の設定を調整して様子を見るといい。
室内の照明の位置も重要だ。人間の腰の高さに設置された常夜灯は、犬にとってはちょうど目の高さにくることがあるため、高さを変えるだけでも効果がある。
犬が最も強いストレスを感じるのは、休息を取ろうとしている時の明るい光やちらつく光だ。厳しい照明の下で長時間過ごす日や、嵐の時、あるいはシェルターや緊張感のある環境下では、もともと不安を感じやすくなっている犬は特に影響を受けやすい。
最後に、都市部で暮らす人は、窓から入る屋外の明るい光が愛犬の睡眠を妨げる可能性もあるため、注意を払うべきだとマッコーリーは助言する。
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