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<格闘スポーツだけの種目と思われがちなネックブリッジには、健康面でも見逃せない効果がある...>
日本でも定着した「自重トレーニング」。その伝道者で元囚人、キャリステニクス研究の第一人者ポール・ウェイドによる『プリズナートレーニング 超絶!! グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ』(CEメディアハウス)の「CHAPTER 19 ザ・監獄ダイエット」より一部編集・抜粋。
◇ ◇ ◇
健康上の利点
ネックブリッジは必ずしも必要なトレーニングではない。
ビッグ6(プッシュアップ/スクワット/プルアップ/レッグレイズ/ブリッジ/ハンドスタンド・プッシュアップ)、特にブリッジをやっていれば、首はこの上もない刺激を受けている。
それさえやっていれば、終生、健康的で強い首でいられるだろう。
しかし、人並みはずれた背骨を必要とする格闘スポーツやフットボールのようなスポーツにかかわっている場合、あるいは襟元からピュトン(アポロンが退治した大蛇)が這い出ているようなクールな首がほしいなら、本書『プリズナートレーニング 超絶!! グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ』の10章「ブルドッグのような首」が参考になる。
さらに、この章で説明するブリッジがもたらす健康上のメリットは計り知れないものになる。あなたが投資する時間とエネルギーは容易に回収できるだろう。
首の痛みに悩んでいる人は多い。首に何らかのトラブルを抱えながら生きている人は、5人のうちの3人にもなる。だが、首を顧みない生活をしている人が多いことから考えると、それは不思議でも何でもない話になる。
わたしたちの首は、狩猟採集者だった時代に進化したものだ。捕食者や獲物がいないかと首を廻しながら森を駆け抜けることが、すばらしい頸部トレーニングになっていたからだ。
ところが、現代の平均的な労働者はノートパソコンや生産ラインに向かって前かがみになって仕事をする。家に帰ると、ソファに沈み込んでモニターを凝視して過ごす。
こういった活動のすべてが、視線を一方向に固定する。重い頭を支える柱(首)が萎縮して硬くなるのは避けられないことだ。さらに、わたしたちの首はストレスがかかると緊張する
これは、トラブルや戦闘などの危機が迫った時に背中を丸めた日々の名残だ。以上のような要因が自発的な首の麻痺を招き、首や上背部に起こる慢性・急性の痛みにつながっていく。
ネックブリッジをマスターすると、首のトラブルのほとんどが緩和される。血液循環が改善され、痛みが取り除かれる。古傷にもいい。
ストレスがもたらす首や肩の緊張を解き、次に緊張した時の回復も早い。姿勢も改善するし、見た目が良くなる。もちろん、気分も良くなるだろう。
ポール・ウェイド(PAUL"COACH" WADE)
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践、〝コンビクト・コンディショニング・システム〟として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で〝コーチ〟を意味する)と呼ばれるまでになる。自重筋トレの世界でバイブルとなった本書はアメリカでベストセラーになっているが、彼の素顔は謎に包まれている。

『プリズナートレーニング 超絶!! グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ』
ポール・ウェイド [著]/山田雅久 [訳]
CEメディアハウス[刊]
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