2024年度に神奈川県立高校に通う女子生徒が吹奏楽部でのいじめを訴えた問題について、神奈川県教育委員会設置の第三者組織は25日、調査報告書を公表した。複数の生徒による仲間外しなどの行為をいじめと認定。学校側が当初いじめとして扱わず、生徒同士で話し合いをさせたことが、女子生徒の不登校やうつ病診断の契機になったと指摘した。
いじめ重大事態の調査報告書が公表されるに当たり、被害を受けた女子生徒や保護者が毎日新聞に思いを打ち明けた。
2024年8月上旬に学校へいじめを訴えたが、当時の校長らは当初から「いじめと考えられる具体的事実はない」と取り合わず、複数の加害生徒との話し合いの場を設定。女子生徒はやむなく臨んだが、「誰もあなたのことを信用していない」などと人格を否定するような言葉を投げかけられ続けた。
だが校長らは「(加害生徒の)思いを知ることができる貴重な機会だった」と言い、被害生徒が不登校になった後も「今回の件は日常で起こり得るトラブルで、加害も被害もない」と主張していたという。
一方、第三者組織による調査報告書は、加害生徒の言動を多数対一による「いじめ」と認定。学校側の不適切な対応も指摘した。
今も胃痛や不眠に苦しむ女子生徒は関係者らに向け「奪われた時間の中で、あったかもしれない成長や発見を取り戻すことはもうできない。1人の人生を破壊し、追い詰めた事実を重く受け止め、誠意ある対応を強く望みたい」としている。【蓬田正志】
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