人気演芸番組「笑点」の司会で知られる落語家の春風亭昇太さん(66)が25日、東海大を卒業した。入学、中退、復学を経て「48年」をかけての卒業に、昇太さんは「今回は『特別』っていうことで(特別賞を)いただいたと思う。普通に卒業する皆さんの方が全然えらいです」と語り、笑いを誘った。
中退前より「理解力は上がっている」
昇太さんは1978年、東海大文学部史学科に入学。在学中は落語研究部(落研)で活動したものの、大学4年の時に中退して春風亭柳昇門下に弟子入りした。
その後、人気落語家となった昇太さんは東海大から誘いを受け、2021年に客員教授に就任。その際に復学制度を知り、24年10月に復学する。
授業では、北海道根室市で昆布漁を体験したり、城の改修をテーマに卒業論文を書いたりして、久しぶりのキャンパスライフを味わった。「勉強は楽しかった。記憶力はマイナスに近いけど、理解力は当時の若い頃より上がっている。講義を聴いていても面白くて、大学の勉強は年を取った方が面白くて頭に入った」。必要だった残り28単位を取得して卒業にこぎつけた。
副賞は特注の「座布団10枚」
昇太さんは同日、東海大湘南キャンパス(神奈川県平塚市)で開催された卒業式に出席。謝辞で「落語をずっとつまらないものだと思っていたが、先輩たちが面白そうだったから落語研究部に入った。初めて生の落語を聞いた時に驚いて魅了され、落語家になりました」と振り返り、「この時思ったのが、『先入観ってくだらないなって』。自分の頭の中で思っていることってたいしたことないなと思った。自分の頭の外側のことをたくさん体験してみると、楽しい人生が待っているんじゃないかな」と話した。東海大は昇太さんに特別賞と副賞の特注の「座布団10枚」を贈った。
式後、昇太さんは報道陣を前に、卒業証書を手にしながら「(高座で)チラ見せします。正確に(時間を)計ってみせます」と語り、最後まで「笑い」を忘れなかった。
昇太さんは4月から東海大客員教授に復帰する予定。【河慧琳】
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