歩く速さで寿命がわかる?(写真はイメージです) Fotorech-Pixabay

<日々の何気ない動きが、死亡リスクを予測する最強の指標であることが、最新の研究で明らかになった>

身体の健康状態を知るためのごく簡単で身近な指標が、死亡リスクを予測することが新たな研究でわかった。なかでも、従来の臨床的な手法を補完し、あるいはそれに取って代わる可能性さえあるのが「歩行速度」だ。

英レスター大学の研究チームは、UKバイオバンクの成人の健康データ40万件以上を分析した。研究チームによれば、こうした身近な指標と死亡リスクとの関連性は、特に慢性的な持病を抱える被験者の間で顕著だったという。

論文著者の1人であるトム・イェーツ教授は、研究結果は「単純な身体行動や体力の指標を取り入れることが、死亡リスクの高い人を特定するための迅速かつ費用対効果の高い方法になり得ることを示唆している」と述べる。

医師らはこれまで、患者の死亡リスクを予測するために、血圧やコレステロール値といった指標に依存してきた。

しかし、研究チームは、握力、余暇の身体活動、安静時心拍数、睡眠時間、歩行速度という5つの指標が持つ予測の可能性を調査した。

すると、そのうちの1つが、際立った結果を示した。

「分析の結果、歩行速度が単一の指標としては最も強力な死亡予測因子であることが明らかになった」とイェーツは述べる。

「持病がある人々においては、血圧やコレステロールの測定を自己申告による歩行速度に置き換えることで、予測モデルの精度が向上した。つまり、人々をより適切なリスクカテゴリーに再分類することができたのだ」

さらに、5つの身体指標すべてを組み合わせた場合、既往症のあるグループにおける死亡予測精度はさらに向上したという。

論文の共著者で統計学者のリチャード・ラッセルは、「歩行速度や安静時心拍数といったシンプルで手軽な指標が、消費者がより長く健康的な生活を送るための行動を取るきっかけにもなり得る」と指摘している。

Reference

Wang, Y., Razieh, C., Rowlands, A. V., Bakrania, K., Russell, R., Khunti, K., Davies, M. J., Zaccardi, F., & Yates, T. (2026). The Utility of Measures of Physical Behavior, Function, and Fitness as Predictors of Mortality. Mayo Clinic Proceedings: Innovations, Quality & Outcomes, 10(2). https://doi.org/10.1016/j.mayocpiqo.2026.100710

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