神奈川県立知的障害者施設「中井やまゆり園」の新たな運営主体となる地方独立行政法人「県立福祉機構」(中井町)が1日、事業を始めた。「当事者目線の福祉」を目指す。この日は利用者を虐待しない宣誓式や職員と利用者との交流会が開かれた。
81人の利用者とその家族26人が見守るなか、橋本和也理事長は「みなさんの気持ち、願いを大切にします」「こわがらせたり、閉じこめたり、仲間はずれにしたりしません」と表明。利用者代表の諸星和歌子さんに宣誓書を手渡した。
県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市)では2016年、「意思表示できない人は生きる意味がない」と考えた元職員が45人を殺傷した。橋本理事長は「流れを変えるため、10年間、もがき苦しんだ末に行きついたのが、専門家集団が運営する独立法人だ」と話す。
福祉機構では、利用者の思いを科学的に分析して読解する試みも始める。交流会には、東京大先端科学技術研究センターの綾屋紗月教授らも参加。「呼吸や脈拍、緊張など言葉以外の表現方法を受け取っていく」と話した。【國枝すみれ】
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