神奈川県横須賀市は出産・子育てを支援する「祝い金事業」を10月に始める。妊娠や出産にかかる経済的な負担を軽減する国の「妊婦支援給付金」(10万円)に加え、市独自で計10万円を上乗せする。妊娠時にまず5万円を支給するのが特徴だ。同様の制度は県内初で、合計の支給額も同県内の市で最高額だという。

「出産子育て応援祝い金事業」は、支給を2回に分け、まず妊婦1人あたりに5万円を支給する。さらに出産の際、子ども1人あたり5万円を支給する。10月に事業を始める予定で、9月以降に妊娠・出産が確認された人も前倒しで支給する。2025年度の支給対象はそれぞれ1000人程度で、支給額は計9900万円程度を見込む。

横須賀市によると、24年度上半期の同県の正常分娩の平均妊婦合計負担額は約66万5000円で上昇傾向にある。経済的負担を軽減することで、同市内での出産・子育ての機運を高める狙いだ。

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