京都古文化保存協会は3日、普段は公開されない寺社の建物や仏像などを披露する「京都非公開文化財特別公開」(朝日新聞社特別協力)の開催概要を発表した。10月25日~12月7日の期間に、京都市を中心とした13カ所と京都府北部の11カ所の計24カ所が、それぞれの日程で公開する。拝観料は文化財の保存・修理に充てられる。
世界遺産「古都京都の文化財」の比叡山延暦寺(大津市)が初参加し、法華総持院(ほっけそうじいん)東塔(とうどう)の内部を公開する。寺を開いた最澄が全国6カ所に建てた宝塔の中心となる建物で、織田信長の焼き打ちで焼失したが、1980年に再建された。
醍醐寺(だいごじ、伏見区)は、国宝の五重塔を特別公開で初めて開扉する。府内に現存する最古の建物だ。
さらに尼門跡の大聖寺(だいしょうじ)門跡(上京区)も初参加し、本堂や宮御殿を披露。同じく尼門跡の光照院門跡(同)、曇華院(どんけいん)門跡(右京区)も公開される。
他に、市内は上賀茂神社(北区)、冷泉家(れいぜいけ、上京区)、下鴨神社(左京区)、知恩院三門(東山区)、隨心院(ずいしんいん、山科区)、西本願寺の書院と飛雲閣(下京区)、東寺講堂・五重塔(南区)が公開される。
府北部は、宮津市の智恩寺、国清寺(こくしょうじ)、舞鶴市の金剛院、多禰寺(たねじ)、松尾寺、京丹後市の縁城寺(えんじょうじ)、福知山市の天寧寺、観音寺、綾部市の正暦寺(しょうれきじ)、安国寺、伊根町の浦嶋神社が参加する。
拝観料は1カ所あたり大人1千円、中高生500円(一部異なる)。日程などの詳細は協会ホームページ。問い合わせは協会(075・451・3313)。
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