学校法人武蔵野東学園の事務局が入る建物=東京都武蔵野市で、斎藤文太郎撮影

 東京都武蔵野市の学校法人「武蔵野東学園」は8日、運営する学校の名称を2026年4月から「吉祥寺学園」に変更するとホームページ上で発表した。「名実ともに新しい学園に生まれ変わる」とし、新しい校章も公表した。

 武蔵野東学園は幼稚園2園と小中学校、高等専修学校を運営しており、全てに「武蔵野東」が冠されている。新たな名称はいずれも「吉祥寺学園」とし、それぞれ「第一・第二幼稚部」「初等部」「中等部」「高等専修部」とする。24年6月に新名称の商標登録を出願し、25年3月に登録されていた。

 武蔵野東学園を巡っては、高等専修学校の卒業生が在籍当時、理事長に反発したことなどをきっかけに学校側が退学を通告し、後に撤回するなどして注目を浴びた。

 25年4月には学園内の騒動に関する報道で入学希望者が減り、逸失利益が生じたとして週刊誌記者やこの卒業生、保護者らに7億円超の損害賠償を求める訴訟を提起していた。

 学園は7月以降、「生まれ変わる」と書き込んだ新聞折り込み広告を武蔵野市内や都心部などで配布。音楽ホールや茶室、日本庭園、足湯などを新設し、設計やデザインには著名建築家の隈研吾氏が関わるとアピールしていた。27年にはインターナショナルスクールも開設する方針を示している。【斎藤文太郎】

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