
京都市交通局が1981年5月の市営地下鉄烏丸線開業時に導入した「10系」と呼ばれる車両のうち、唯一残っていた1編成が8日、44年にわたる運行を終えて引退した。同局では2022年3月から、全20編成のうち開業時から走る9編成を、新型車両の「20系」に更新しており、20系の9編成目は25年度中にデビューさせる。
8日の最終運行は、午後1時36分に竹田駅(伏見区)を出発し、国際会館駅(左京区)で折り返す1往復。竹田駅では、ラストランを任された長尾耕太郎運転士(38)に北村信幸局長が花束を贈って送り出した。

長尾さんは運転士になって11年目。開業時の車両の運転は、乗客の人数に合わせて加速や停止を調整する必要があり「とても良い経験を積ませてくれた車両。感謝の気持ちです」と話した。
引退した9編成のうち、「1101」の1両のみ竹田車両基地で保存するという。【南陽子】
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