
世界小児がん啓発月間の9月に、各地の名所や建築物を啓発カラーの金色でライトアップして理解や支援を促す「ゴールド・セプテンバー・キャンペーン」の取り組みが、日本国内で5年目を迎えた。9日夜には東京都墨田区の東京スカイツリーが金色に染められた。開催場所は2021年時点で15カ所だったが、今年は既に10倍の約160カ所が決まっており、全都道府県に拡大しつつある。
キャンペーンは国際小児がん学会が進めており、国内では21年にJCCG(日本小児がん研究グループ)の呼びかけで始まった。世界の活動にならい歴史的な建築物や観光施設、遺跡などを金色に照らす。ライトアップは多くの人に小児がんへの理解を呼びかける目的があるが、遠方で入院する子どもと家族が同じ金色に輝く施設を見上げて一体感を得られる効果もあるという。
今年はコンサートなど約30の関連イベントも開かれ、プロ野球やJリーグの試合も啓発の舞台になる。メインイベントは23日、大阪市立総合医療センターさくらホールで催される。キャンペーンの5年間の歩みを振り返るもので、ユーチューブでも配信される。
詳細はJCCGのキャンペーン特設サイト(https://www.g-gsc.com)に掲載している。【本橋由紀】
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