■東京2025世界陸上競技選手権大会(19日、国立競技場)
東京2025世界陸上が7日目を迎えたこの日、世界陸連主催の子どものためのイベントが開催され、小学校6年生の30人が“疑似”記者会見に参加し記者を体験した。
会見には世界陸連の公式アンバサダーで、世界陸上の男子三段跳で4つの金メダルを獲得したクリスチャン・テイラー(35、アメリカ)と女子100mハードルで2度の金メダルに輝いたサリー・ピアソン(39、オーストラリア)に加え、今大会の男子110mハードルで5位に入賞した村竹ラシッド(23、JAL)が登壇した。
“子ども記者”からは三段跳のレジェンドに「三段跳で遠くに跳ぶときに自分を何の動物だと思って跳んでいますか?」というユニークな質問が。「そんな質問されたことないよ、良い質問だね!」と笑顔を見せたテイラーは「サリーさんの国(オーストラリア)のカンガルーをイメージしています」と優しく応じた。

この日誕生日を迎えたピアソンには子どもたちからバースデイソングがプレゼントされた。ピアソンは「夢を追いかけたときに一番大切なことは何ですか?」の質問に「楽しむことがカギだと思います。スポーツはハードな練習の中で一生懸命やってベストを尽くすんですけど、その過程を楽しまないとなかなか続けていけない。楽しむこと、それが答えです」と語りかけた。

村竹は目標を達成できなかった時の立ち直り方について「すぐに立ち直ったりしようとせずに、ゆっくりゆっくり長い時間をかけて立ち直っていくというのが僕のスタイルです」と返答。子どもたちとの時間を過ごし「クリスチャンとサリーも子どもの時にテレビで見ていた選手だったので感慨深いですね。こんな機会を設けてもらってすごく嬉しいですね。何かひとつでも子どもたちの身になってくれたら嬉しい」と話した。

イベントに参加した都内に住む小学6年生、関根希空さんは「(選手たちは)かっこよくてとても大きかったです」。前田眞知さんは「普段は出来ない経験だと思うので凄く良い経験をさせていただきました」と目を輝かせた。
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