写真・図版
レッズとのワイルドカードシリーズ第2戦の九回に登板し、無失点に抑えたドジャースの佐々木朗希=イマジンイメージズ・ロイター

 大リーグのポストシーズン(PS)は1日(日本時間2日)、ワイルドカードシリーズ(WCS、3回戦制)の第2戦があり、ナ・リーグのドジャースは本拠でレッズに連勝し、地区シリーズ(S、5回戦制)進出を決めた。

 先発した山本由伸は大リーグで自己最多の113球を投げ、七回途中9奪三振2失点で勝ち投手に。

 佐々木朗希は4点リードの九回に5番手で登板し、三者凡退で試合を締めた。

  • 佐々木朗希の中継ぎ転向 経験者の長谷川滋利さんが語る大事なこと

 大谷翔平は「1番・指名打者」で4打数1安打1打点だった。大谷はフィラデルフィアで4日(同5日)に行われるフィリーズとの地区S第1戦での先発が決まった。メジャー8年目でポストシーズン初登板になる。

 カブスの鈴木誠也は、本拠でのパドレス戦に「5番・右翼」で出場し、4打数1安打。今永昇太が2番手で登板し、4回2失点だった。試合はパドレスが勝ち、対戦成績は1勝1敗に。2日の第3戦の、パドレスの先発はダルビッシュ有。

 ア・リーグでは、レッドソックスの吉田正尚が敵地でのヤンキース戦に代打出場し、内野安打を放った。チームは敗れた。ガーディアンズはタイガースに勝った。

  • 二刀流復活を遂げ大谷翔平やドジャースの今季のトピックスはこちらから

 七回を終えて8―2と大量リードしていたドジャース。八回に2点をかえされて迎えた九回だ。

 左翼ポール付近のブルペンから、佐々木朗希が駆け出してきた。これがPS初登板の23歳。なのに、絶対的なクローザーが登場したかのような大歓声が起きた。

 佐々木は期待に応えてみせた。先頭の2番打者への初球。約162キロの速球を内角低めに決める。すると、今度は「ロウキ」コールが沸いた。

 制球されたスプリットで2者連続の空振り三振。4番打者は約160キロの速球で力のない遊直に仕留めた。地区S進出を祝う野手に声を掛けられ、ようやく佐々木に笑みがこぼれた。

 チームは第1戦で10得点、この日も8得点した。打線は連夜の大爆発だった。だが、本拠のファンはストレスをためていた。ワンサイドゲームの展開にもかかわらず、救援陣はストライクが入らない。失点を重ね、試合を嫌な流れにしてしまっていたからだ。

 そんな状況で白羽の矢が立ったのが佐々木だった。先発としてはスタミナが課題だが、短いイニングなら豪速球で押し通せる。9月26日のマリナーズ戦では今季60本塁打のローリーを3球三振に仕留めるアピールで、PSの出場選手枠に滑り込んだ。

 佐々木が大事だと語っていたのは「攻めていく」こと。この日は11球を投じて9球がストライクと圧巻の投球内容だった。ロバーツ監督は「彼は今後、勝負どころで投げるだろう」と明言した。

 ワールドシリーズ連覇を目指すチームに、最も重要なピースが加わった。

「余力はあった」

 山本(ド) 六回無死満塁のピンチを無失点でしのぎ、七回も志願の続投。「まだ余力があった。1イニングでも(多く)投げることはチームを助けることになるので」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。