ハンドボール界の“銀河系軍団” パリ・サン=ジェルマン(パリSG)が19日、ジークスター東京と親善試合を行い、36-35の大接戦を1点差で制した。

23年から始まり、今年で3度目となったパリSGのジャパンツアー。日本ハンドボール界の1年の行事の中で、毎年圧倒的な観客動員数を記録しており、ファン大注目の恒例行事となりつつある。今年も国内で見られる最高レベルの試合を一目見ようと、約8000人のファンが代々木第一体育館に駆け付けた。

パリSGはフランスリーグで11連覇中の絶対王者で、各国のトップ選手が集まる世界随一の強豪クラブ。この日もメンバー16人中15人が国を背負う代表選手で試合に臨んだ。

そんな世界のスター軍団に相対するは、日本リーグの強豪“ジークスター東京”。日本代表を何人も有する国内唯一のプロチームだ。両者の対戦はこの親善試合で過去に2度。23年は36-27、24年は31-29とパリSGが勝利している。

試合は終始、白熱のシーソーゲーム。パリSGは前半から技巧派サイドのエミル・メレゴード(スウェーデン代表、27)の2連続得点、身長195㎝のヤヒア・オマル(エジプト代表、27)のカットインシュートなどで勢いに乗る。ジークスター東京も、伊禮雅太(23)が持ち味の鋭いフェイントから得点を挙げると、途中出場の大卒ルーキーGK・大山翔伍(22)が随所にスーパーセーブを見せ、会場のボルテージを最高潮に上げた。

終盤まで1点差の攻防が続いたが、最後はパリSGの絶対的エースのエロイム・プランディ(フランス代表、26)の超ロングシュートが決まり、これが決勝点に。パリSGが36-35の大熱戦を1点差で制した。プランディはこの日、両チーム最多の12得点を挙げた。

途中出場でスーパーセーブを連発した大山は「いつでも行ける準備をしていた。ファンの声援が聞こえないほど試合に入り込んだ」と話し、パリSGの印象については「初めは見上げるほど大きいなと圧倒されたが、後半徐々に慣れていき頑張れた」と語った。この日チーム最多5得点の伊禮も「(パリSGは)シュートが破壊的。何をとっても一流」と振り返った。

豪快なプレーで日本のファンを魅了したパリSGのプランディは「ジークスターは素晴らしいチーム。新しい選手も加入してすごく手強い相手だった」と称賛。「ファンの応援も本当に素晴らしく親切だった。毎年来るのが楽しみになっている」と話した。

※写真はシュートを放つパリSGのプランディ

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