準決勝の組み合わせ

▽第1試合:日大三(西東京) × 県岐阜商(岐阜)
▽第2試合:沖縄尚学(沖縄) × 山梨学院(山梨)

日大三(西東京)

日大三高は東京勢どうしの対戦となった19日の準々決勝で東東京の関東第一に5対3で勝って7年ぶりのベスト4進出を決めました。

兵庫県西宮市のグラウンドでおよそ2時間調整し、ランニングなどで軽く汗を流したあと、練習時間の多くをバッティング練習にあてました。

フリーバッティングでは、相手の県立岐阜商業の右投げの柴田蒼亮投手や左投げの渡辺大雅投手などを想定して、左右それぞれの投手を相手に打ち込みました。

準々決勝で今大会2本目となるホームランを打った、2年生で4番の田中諒選手はレフト方向を中心に鋭い当たりを飛ばしていました。

また、ここまで2試合を完投し、準々決勝もリリーフとして登板し防御率1点台と安定したピッチングを見せているエースの近藤優樹投手はブルペンには入らず、通常より重いボールを使って、壁当てをするなど軽めの調整をしていました。

近藤優樹 投手
「疲労が少し残っているので軽く調整を行いました。疲れてはいますが状態は悪くないので、どんな場面で登板するか分かりませんが、強気に頑張りたいです」

三木有造 監督
「相手は延長タイブレークで勝って勢いに乗っている。こちらは相手の雰囲気に飲まれず、自分たちの打ち勝つ野球を目指して準備していきたい」

県岐阜商(岐阜)

県立岐阜商業は、19日の準々決勝で春のセンバツで優勝した神奈川の横浜高校に延長11回タイブレークの末8対7でサヨナラ勝ちして、16年ぶりにベスト4に進出しました。

準決勝を21日に控えて選手たちは、午前9時ごろから兵庫県西宮市のグラウンドで2時間ほど練習しました。

ノックで守備の連係を確認したあと、バッティングは、日大三高のエース、近藤優樹投手を想定して右ピッチャーの変化球などを打ち込み、準々決勝でサヨナラのタイムリーヒットを打った、4番の坂口路歩選手などが鋭い当たりを飛ばしていました。

また、準々決勝では送りバントを決めきれない場面があったことから、バッティング練習の中でもバントの練習に時間を割いていました。

坂口路歩 選手
「あすも4番として試合を決める1打を打ちたいです。チームの勢いは1番あると自信を持って言えるので、勝って決勝戦を決めたいです」

藤井潤作 監督
「ここ一番で打って、守ってくれているので選手の成長を感じている。もう2つみんなで一丸となって勝負にいきたい」

沖縄尚学

沖縄尚学は、準々決勝で兵庫の東洋大姫路高校に2対1で競り勝って夏の甲子園では初めてのベスト4に進みました。

山梨学院と対戦する準決勝を前に選手たちは午前11時ごろから兵庫県西宮市のグラウンドで練習を行い、暑さや疲れを考慮して、ユニフォームではなくTシャツと半ズボンの軽装で2時間ほど体を動かしました。

バッティングでは、相手の山梨学院のエースで身長1メートル90センチ余りの菰田陽生投手を想定して打者は高い位置から投げられるボールを意識しながら打席に入ってバットを振り込んでいました。また、準々決勝では送りバントでミスが出たことから選手たちはみずからバントを取り入れて繰り返し、修正に努めていました。

投手陣はいずれも2年生で、ここまで400球近くを投げているエースの末吉良丞投手と、準々決勝で100球を投げた同じ2年生の新垣有絃投手が立った状態でおよそ15分間、変化球を混ぜながらキャッチボールをして、指の感覚や体の疲労具合などを確かめていました。

末吉良丞 投手
「疲労はたまっているが、あす投げることになれば、球速の落ちない速球を中心にキレのある変化球で空振りをとって、チームを勝たせるピッチングをしたい」

比嘉公也 監督
「今は点が取れていないので自分たちの流れを作りたくて攻撃に重きを置いて練習した。投手陣も疲れてきているし点を取らないことには勝てないので、あすは打線に期待したい」

山梨学院

山梨学院は準々決勝で去年の大会を制した京都国際高校を11対4で破り初めてのベスト4に進出しました。

兵庫県西宮市のグラウンドで2時間ほど練習しました。打撃練習では沖縄尚学の末吉良丞投手を想定して左投手がふだんよりも5メートルほど近づいて投げ、バッターは木製バットを使って、これまでの試合でもたびたび用いてきたバントの構えからヒッティングする「バスター」打法で打ち込んでいました。

ここまで3試合すべてで2桁安打と好調な打線の中でも投打の「二刀流」として注目されチームトップの6打点を挙げる菰田陽生投手や、準々決勝でホームランを打つなど打率8割の4番・横山悠選手がセンター方向を中心に鋭い当たりを飛ばしていました。

菰田陽生 投手
「チームに貢献できるようなピッチングができているしバッティングも調子がよい。あすの試合でも継続してすべて出し切りたい。山梨学院の名前を全国に残すため、決勝に進めるよう頑張りたい」

吉田洸二 監督
「私の本音を言うとベスト4という結果に十分満足しているが、選手たちがどうも満足していないみたいなので、乗っかろうかなと思う。沖縄のチームは応援が独特で甲子園で対戦してみたいと思っていたので、あすが楽しみだ」

今大会の勝ち上がり

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