サッカー日本代表がブラジルを相手に歴史的初勝利を飾りました。14度目のブラジルとの対戦でようやくもぎ取った勝利。その戦いを内田篤人さんと見ていきます。
内田解説 歴史に残る初勝利
日本代表とサッカー王国ブラジルの国際親善試合。前半、引き気味で入った日本にブラジルが襲い掛かります。
26分。ブラジルがつないで、つないで、つないで最後はパウロ・エンヒッキ選手がシュート!先制点はブラジルです。
「先制点、ブラジルの質の高さはもちろんなんですが、スピードも落ちない。パスがズレない。狭いところを通してくる。先制点を取られたダメージは大きかったです」さらに32分、ふわっと上がったボールにマルティネッリ選手がシュート!前半をブラジルの2点リードで折り返します。
南野拓実 この記事の写真は4枚追いつきたい日本。後半開始早々に仕掛けます。堂安律選手が切り込み、南野拓実選手にパス、こぼれ球を鎌田大地選手がシュート!ここもブラジルの鉄壁を破れません。
しかし、その2分後でした。日本の守備、前からプレッシャーをかけます。すると相手のミスを誘い、南野選手がシュート!1点を返しました。
「これは日本の守備からブラジルのミスを誘って得たゴール。前半は表現できていなかった日本がチームとして取り組んでいる前線からの守備ができていたんです。なぜブラジルのディフェンダーが迷ったのか。久保建英選手までが連動して次のパスコースを潰していたので、ブラジルのディフェンダーはパスコースに迷ってミスが生じたんです。チームとしていい守備から生まれたゴールでした」後半9分、日本は久保選手に代わり、伊東純也選手をピッチに送り込みます。その伊東選手が見せました。
中村敬斗堂安選手から伊東選手へパス。そのクロスに中村敬斗選手が合わせゴール!日本が追いつきました。
「伊東選手はゴールの奥、ファーサイドで待っていた中村選手をしっかり確認してクロスを上げました。シュートもしっかりインサイドでファーサイドに転がしていいゴールでした。技術的に非常に難しいゴールです」さらに後半25分、ボールを奪った日本は伊東選手のクロスに上田綺世選手がヘディングで合わせますが、ゴールならず…。
「ここは上田選手の高さを生かすクロス。非常に惜しかったです」 上田綺世ただ、直後でした。日本のコーナーキック。キッカーは伊東選手。上田選手がヘディングで合わせ、ついにブラジルに勝ち越します!
「上田選手がインタビューでは『本能でここのポジションに飛び込んできた』と話をしてくれました。逆転となる3点目、大きな1点です。スタジアムも盛り上がっていました」その後、ブラジルに攻め込まれる日本。鈴木彩艶選手がセーブ。日本は必死のディフェンスでブラジルの猛攻を防ぎます。
3対2で、日本がブラジルに歴史的初勝利を収めました!
南野選手「(Q.最初のゴールについて)僕らの反撃の最初のゴールだったので、それがこの勝利につながって最高ですね」
「前半引いて、0点で終わらせたかったが、2失点したので失うものはもうないと」
「前からマンツーマン気味ではめて、ミスを誘うことが狙いだったので、狙い通りにできたので良かった」 上田選手
「(Q.来年ワールドカップがあります。目標を教えてください)優勝です」
「(Q.約束していただけますか?)約束はできないですけど、そこを目指すために成長しているので、優勝を目指せる場所にはいると思います」 広告 収穫と課題 W杯まで8カ月
収穫と課題 W杯まで8カ月
ヒロド歩美(左) 内田篤人(右)3対2の歴史的勝利でしたが、内田さんは14日の試合の収穫はどう見ましたか?
「これは後半の守備陣の踏ん張りだと思います。前半2失点というのは少し厳しい守備でした。ただ、谷口彰悟選手が1年ぶりの代表復帰。そして、鈴木淳之介選手が対峙してほとんど負けなかったです。僕もすごいって言っちゃったんです。そして、渡辺剛選手はパラグアイ戦と2試合を通じて安定していました。日本代表はディフェンスラインにけが人が多く出てしまっていますが、選手層が厚くなってきたなと感じました。森保一監督もディフェンスで誰を選ぶのか注目したいなと思います」内田さんにあえて聞きますが、前半は苦しみました。そこで見える課題というのは何かありましたか?
「前半は低い守備ブロックを作るのは良かったんですが、そこからボールにアタックを行けなかった。ボールを奪いに行けなかった。ブラジルが日本のディフェンダーの裏を狙いに来ていたので、全体的に守備のブロックが低くなりすぎてしまいました。南野選手もインタビューで話していたのですが、失うものがなくなった後半は前線で守備に行きまくってボールを奪えたので、そこがチームとしてもう少し早くからできたら良かったのかなと思います」収穫と課題を挙げてもらいましたが、今後の予定は来月と来年3月に2試合ずつ強化試合があります。どこが大事になってきますか?
「守備の幅を広げることです。低い位置でも高い位置でもチームとして、連動した守備ができることが大事だと思います」(「報道ステーション」2025年10月14日放送分より)
広告鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。