ドジャースは12日、相手の本拠地でエンジェルス戦に臨み、8月全10試合でヒットをマークし、ここ3試合はホームランを打っている好調の大谷選手が1番・指名打者で出場しました。
1回の第1打席、2回の第2打席はともにフォアボールで、5回の第3打席はファーストフライでした。

5対5の同点で迎えた6回は、ノーアウト一塁二塁のチャンスで第4打席がまわり、大谷選手はリリーフの左投手のストレートを捉えピッチャー返しの強烈なライナーを打ちましたが、二塁ベースのすぐそばで守っていたエンジェルスのショートのネト選手がこれをキャッチしました。
ネト選手はそのまま二塁ベースを踏んで一塁に送球し、飛び出していたドジャースのランナー2人がいずれもアウトになって珍しいトリプルプレーが成立しました。
大谷選手がトリプルプレーに倒れるのは大リーグ移籍後初めてです。
試合はそのまま5対5の同点で進み、迎えた9回の第5打席、大谷選手はエンジェルスの抑えのジャンセン投手から甘く入ったカットボールを完璧に捉え、ライトスタンドへ勝ち越しとなる今シーズン43号のソロホームランを打ちました。

ホームランは4試合連続で、フィリーズのシュワーバー選手を抜きリーグの単独トップに立ちました。
また、打球速度は184.8キロの強烈な当たりで、大谷選手は右手をあげて味方のベンチに向かって声をあげ、勝利への執念を見せました。
しかし、ドジャースはそのウラ、エンジェルスに追いつかれて延長に入り、ノーアウト二塁から始まるタイブレークの10回にタイムリーヒットを許して6対7でサヨナラ負けしました。
ロバーツ監督「しっかりした試合を積み重ねられていない」
ドジャースはこれでオールスターゲーム以降のシーズン後半で10勝13敗となり、最大で「9」あった2位パドレスとのゲーム差がなくなりました。
ロバーツ監督はここ最近の不調について「きょうはダブルプレーやトリプルプレーでランナーが消える場面があったように、いい野球ができなかった。
トリプルプレーの場面は一塁ランナーのラッシング選手は戻らなければいけなかった。この3週間ほどはしっかりとした試合を積み重ねられていない」と苦言を呈しました。
その上で、「全員がフラストレーションを感じているが、順位表を見て新しいシーズンが始まったと思ってよりよい野球をするしかない」と切り替えを強調していました。
一方で、大谷選手の9回のソロホームランについては「打席の質もよくすばらしかった。ベンチで試合の流れが変わる雰囲気を感じたが、続かなかった」と話していました。

大谷選手はこの試合3打数1安打1打点、フォアボールが2つで連続試合ヒットを「11」に伸ばしました。
打率は2割8分4厘のままです。
ドジャースは今シーズン、エンジェルスに対して5連敗となり、地区2位のパドレスがジャイアンツに勝ったため、優勝を争うライバルにゲーム差なしで並ばれました。
13日は大谷選手が投打の二刀流で出場する予定です。
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