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 いよいよ23日、夏の甲子園は決勝戦です。2年生同士の対決に注目が集まっています。一方、16年ぶりのベスト4入りを果たした選手たちを地元が歓迎しました。

 ひとまわりもふたまわりも大きくなって帰って来た選手たち。夏の甲子園を終え、将来の夢をこう話しました。

県岐阜商 3年 河崎広貴主将
「(Q.まずはキャプテンいかがでしょうか?)政治家です。日本を変えられる政治家になりたい」

県岐阜商 3年 坂口路歩選手
「(Q.坂口選手はいかがですか?)敏腕社長です」

 ハンデを乗り越えた活躍を見せた、横山選手は…。

県岐阜商 3年 横山温大選手
「もっともっと上のレベルで野球を頑張って、もっともっと色んな子たちに夢や希望を与えられるような存在になっていきたいです」

 この夏、甲子園で躍動した県立岐阜商業。強豪・横浜との一戦では延長タイブレークで3点差を追い付く、激熱、胸熱のあきらめない戦い方を見せました。

 21日、日大三高に敗れたものの、応援歌とともに話題になりました。

 選手たちに今大会のベストプレーを聞くと…。

県岐阜商 3年 坂口路歩選手
「サヨナラ…」

 横浜高校との死闘を制したシーン。

 坂口選手自らこの場面をベストプレーに挙げ、チームメイトも納得した様子を見せました。

県岐阜商 2年 柴田蒼亮選手
「本当に勝負強いバッターで、一番尊敬しています」
県岐阜商 3年 坂口路歩選手
「…とのことです」

 坂口選手のお父さんは県立岐阜商業野球部のOB。夢を息子に託した夏はひとまず終わりました。

坂口選手の父親 輝光さん
「まずは『よくやった』『今からだぞ』『今からが人生長いでな』と伝えたい」

 そんななか、選手たちが選んだMVPは…。

 横山温大選手です。

 生まれつき左手の指がないなか、努力と創意工夫で打ち込んできた野球。今大会は、大事な場面でチームに貢献。

県岐阜商 3年 河崎広貴主将
「チャンスの場面で絶対ヒットを打ってくれて。横山が打ってから流れが変わったので、横山がMVPです」

県岐阜商 3年 横山温大選手
「そう言ってもらえて、とてもうれしい」

 球児たちの夏も残すは決勝戦のみ。日大三高と沖縄尚学の一戦はともに2年生が鍵を握りそうです。

 沖縄尚学は左の末吉、右の新垣、2人の2年生ピッチャーで勝ち上がってきた投手力のチーム。なかでも「琉球のドクターK」末吉良丞は、今大会5試合で39奪三振、注目のエースです。

沖縄尚学「琉球のドクターK」 末吉良丞投手(2年)
「残り最後の1勝ということで、死に物狂いでつかみ取れば、チームで喜びを分かち合えると思う」

 対するは「強打の三高」。こちらも2年生・田中諒は今大会唯一2本のホームランを放つ注目のスラッガーです。

日大三 今大会2本塁打 田中諒選手(2年)
「甲子園で優勝することしか考えていないです。泣いても笑っても最後の試合なので、なんとしても勝ちたいという強い気持ちはあります」

 頂点に立つのは日大三高か、それとも沖縄尚学か。23日、決戦の時を迎えます。

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