連日、熱戦が繰り広げられている高校野球・夏の甲子園。大会8日目の13日は3試合が行われました。第1試合には、去年の夏を制した京都国際(京都)が登場。健大高崎(群馬)との試合に、去年は2年生ながら優勝に貢献したプロ注目の西村一毅投手(3年)が先発です。
“魔球”を武器に夏連覇へ
京都国際の先発はエース・西村投手。1回から得点圏にランナーを背負うと投じたのは、魔球チェンジアップ。これで追い込むと、最後はスライダーで三振!ピンチを切り抜けます。
その後2点の援護をもらい、迎えた3回。今度は満塁の大ピンチ。ワイルドピッチで1点を失います。さらに、健大高崎の5番・小堀弘晴選手(3年)に2点タイムリーを浴び、健大高崎に逆転を許します。
それでも、その裏に打線が西村投手を後押し。5番・山口櫻太選手(3年)、6番・猪股琉冴選手(3年)の連続タイムリーで試合を一気にひっくり返します。
リードをもらった西村投手。チェンジアップを駆使して、4回以降は得点を許しません。
そして、西村投手は9回のマウンドへ。許したヒットはわずか4本、160球の熱投で完投勝利。6対3で、京都国際が夏連覇へ向け初戦突破です。
緩急を使い160球の粘投
日大三島(静岡)監督の永田裕治さん(61) この記事の写真は4枚京都国際・西村投手の投球について、高校日本代表を率いた経験もある日大三島(静岡)監督の永田裕治さん(61)はこう解説します。
「160球ですか。粘投といいますか、これに尽きるんじゃないですかね。緩いボール、チェンジアップ系統ですね。うまく緩急を使いながら、緩いボールでカウントが取れていたのが良かった」 「ランナーがたまった時の球のキレはさすが」さらに永田さんが注目したのは、ランナーを背負った時の投球です。
「ストレートもここぞという時のピッチングはいいボールが来ていました。ランナーがたまった時の球のキレはさすがですね」気持ちでつかみ取った勝利
京都国際・捕手の猪股琉冴(3年)そして、西村投手のボールを受けていたキャッチャーの猪股選手もこう話します。
「(Q.(西村投手の)特に良かった点を挙げるとしたら?)ピンチになっても気持ちがブレずに、自分の球を思い切って投げ込んでいたところがとても良かった」 京都国際・先発の西村一毅(3年) 西村投手「ひるんでしまったら、そこで負けてしまうので。気持ちで負けず、押していくという気持ちで投げた」
「(Q.次戦への意気込み)自分が理想とする流れのいいピッチングをして、攻撃にリズムを与えて、流れの良い試合をしたい」
(「報道ステーション」2025年8月13日放送分より)
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