サッカーJ1で9年ぶりにリーグ優勝した鹿島アントラーズがスポンサーや自治体と連携し、リサイクル促進に力を入れている。背景には気候変動問題への危機感があり、スポーツを通じた行動変容を目指す。鹿島の小泉文明社長は「本気で向き合わないといけない」と、スタジアムを中心とした活動に期待する。
鹿島は東洋製缶グループホールディングスと協力し、2025年にホームのメルカリスタジアム(茨城県鹿嶋市)の飲食店で使う飲料カップの素材をプラスチックから紙に変更。紙コップ洗浄機器も場内に新設し、飲み残しの汚れで大半が焼却処分されていた紙コップを回収して再利用につなげる仕組みをつくった。
回収した紙コップを原料にオリジナルノートを製作するという。鹿嶋市と連携し、市内の学校に配布することで資源の地域循環を図る。
ごみ処理費用が財政的な課題の一つという同市の田口伸一市長は「ごみ代に回っていたお金を、いろいろな分野に回すことができる。環境だけでなく、持続可能な街にする上で非常に大事だ」と話す。(共同通信)
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