兵庫県立篠山産業高校硬式野球部の監督だった長沢宏行氏(72)が、7月に部員に暴力行為をしたとして、指導から外れていることが26日、学校などへの取材で分かった。
学校の説明では、長沢氏は今夏の兵庫大会で負けた直後の7月10日、同校グラウンドであった1、2年生の部員同士の紅白戦で、けがをしているのに出場しようとした部員に不適切な指導をしたという。
学校の部員への聞き取りでは、長沢氏が2年生部員1人の顔を殴るなどしたことを、少なくとも10人程度が見たり聞いたりしていた。
長沢氏は暴力行為を認め、野球部の指導を外れたという。今月始まった秋季地区大会では別の監督が担当している。
長沢氏は兵庫県西宮市出身。神村学園(鹿児島)や創志学園(岡山)の監督として甲子園に出場した。05年の選抜大会は神村学園で準優勝した。1996年アトランタ五輪では、ソフトボール女子日本代表のヘッドコーチを務めた。
同県丹波篠山市は2022年10月、スポーツを通じた地域活性化をめざし、長沢氏を市の特別職のスポーツ振興官に招いた。
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