
サニブラウン選手は、去年のパリオリンピックの男子100メートルで決勝進出はなりませんでしたが、準決勝で自己ベストの9秒96をマークし、今月13日から21日まで国立競技場で開催される世界選手権の代表に選ばれています。
サニブラウン選手は、今月1日から8日まで宮崎県内でトレーニングを行っていて、8日は都城市の陸上競技場でランニングなど軽めの調整を行いました。

練習後、取材に応じたサニブラウン選手は「きのうまでの1週間はレースの流れを想定して長い距離を走ったり結構ハードな練習をやってきた。暑さはあるが、大自然に囲まれていて山からの風もあり、いい環境で練習ができた」と、今回の合宿を振り返りました。
また、7月の日本選手権では股関節のけがもあり、予選で敗退しましたが、今は回復し、状態も戻ってきているということで世界選手権に向けては「オリンピックも世界選手権も自国開催されることは一生に一度あるかないかのイベントだ。世界選手権に合わせるためにいろいろやってきたので、決勝に進出して、メダルを取るといういい結果を残したい」と、意気込みを話しました。
地元中学生らと交流

サニブラウン選手の練習を一目見ようと、競技場には地元・都城市の中学生およそ160人が訪れました。
サニブラウン選手は練習後、自身の姿があしらわれたポストカードを生徒一人ひとりに手渡したり、記念写真を取ったりして交流しました。
陸上をやっているという中学2年生の男子生徒からけがをしているときの過ごし方について質問されると、サニブラウン選手は「けがをすると元の状態に戻れるかとか、速くなれるかとかが心配になるが、先のことを考えてもいい気分にはならないので小さな目標を決めて、きのうの自分より頑張ってみようとモチベーションを持つことが大事だ」と丁寧にアドバイスしていました。

また、撮影会も行われ、集まったファンと写真を撮ったり笑顔でサインに応じたりしていました。
サニブラウン選手は「自分自身が最前線で、陸上のトップで戦っているからこそ子どもたちに与えられる影響力がすごくあると思っている。陸上界を盛り上げるためにはただただ競技しているだけではだめだと感じるので、子どもたちとのふれあいもそうだが、もっともっといろいろな活動をしていきたい」と話していました。
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