
三菱自動車は18日、軽自動車「デリカミニ」の新型車を10月29日に発売すると発表した。メーカー希望小売価格は196万4600円からで、最上位モデルは290万を超える。軽自動車だと感じさせないという走行性能や乗り心地をアピールする。
「デリカミニ」のフルモデルチェンジは約2年ぶり。最上位モデルは、最新のカーナビなど車内エンタメ機能を標準装備した。
8月末に始まった受注は既に4000台を超えており、発売までに1万3000台の受注を目指す。同日開いた取材会に登壇した中村達夫副社長は「軽の既成概念を破壊する車になっている」と語った。
価格は、国内で最も販売台数の多いホンダの「N-BOX(エヌボックス)」を上回る。軽としては割高だが、車両性能にこだわって軽以外からの乗り換え需要を取り込む。
日産自動車の軽「ルークス」と車体の基本構造は同じでも、キャンプ利用などを想定して悪路での走行性能を高めた。多目的スポーツ車(SUV)「アウトランダーPHEV」などに採用した、路面に応じた制御ができる機能を軽として初めて搭載した。
デリカミニは独特な顔のような前面のデザインなどが女性客をつかんでおり、三菱自の顧客層の拡大につながっている。中村副社長は「三菱自らしい車の間口を広げる戦略的な役割を担っている」と話した。
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