
ANAホールディングス(HD)傘下のANAウイングス(東京・大田)は19日、多発した運航トラブルの再発防止策を国土交通省に提出した。機長と副機長間で離陸前や飛行中に実施する確認業務で双方向のコミュニケーションを徹底するほか、ANAグループ全体で諮問機関を新設し、安全運航に向けたチェック体制を整える。
ANAウイングスでは2024年以降、安全上のトラブルが相次ぐ。25年も5月22日に広島空港(広島県三原市)で工事中の誘導路に航空機が誤進入し、8月20日には稚内空港(北海道稚内市)で作業車両の退避完了前に航空機が滑走路に着陸した。国交省は8月29日に同社を文書で厳重注意し、9月19日までに再発防止策の報告を求めていた。
ANAウイングスはANAHDが100%出資する国内線の運航会社だ。米ボーイングの小型機「737」やカナダのデ・ハビランド・カナダのプロペラ機「DHC-8-400」を使い全国に路線網を持つ。ANAグループの国内線の約50%の運航を担う。
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